「もうだめだと思ったことは2度ある」
はやぶさプロジェクトを率いる川口淳一郎JAXA教授(54)は今年5月、毎日新聞のインタビューで打ち明けた。一つは05年12月、イトカワに 着陸直後、燃料が漏れて機体の姿勢が崩れ、通信が途絶し行方不明になったこと。もう一つは昨年11月のイオンエンジン(主エンジン)故障だ。いずれも深刻 なトラブルで、誰もが地球帰還は絶望的と思った。
「世界初」の技術をいくつも盛り込んだはやぶさは、数々のトラブルに見舞われた。
主エンジン開発に携わった国中均JAXA教授(50)は「(往復できる)自信は10%もなかった」と話す。